第4回国際放射線神経生物学大会 大会長 鈴木 義行 (群馬大学大学院医学系研究科 腫瘍放射線学) |
この度、第4回国際放射線神経生物学会大会を群馬大学大学院医学系研究科腫瘍放射線学教室が主催させて頂くこととなりました。会員の皆様を始め、関係各位に改めて御礼申し上げます。
今回は、2014年1月17日(金)に高崎シティーギャラリーにて、「理論と経験の止揚(アウフヘーベン)」をテーマに開催されます。基礎医学系の研究者と臨床医学系の医師達が一同に会することにより、理論に基づく研究成果と経験に基づく研究成果が融合し、研究のさらなる発展の一助になれば大変光栄なことと存じます。
昨年の山中伸弥先生のノーベル医学生理学賞の受賞をきっかけに、iPS細胞を用いた様々な研究が大変大きな注目を集めており、その研究スピードもますます加速していることが実感されます。特に神経生物学領域では、倫理的な問題からもヒトの神経細胞を使用した研究が難しく、今後は、iPS細胞由来のヒト神経細胞を用いることが一般的になっていくことと考えられます。そこで今回は、ヒトiPS細胞を用いた脊髄損傷治療開始に向けて精力的にご研究されている、慶応義塾大学の中村雅也先生に特別講演をお願いいたしました。最先端のiPS細胞研究に関するご講演は、放射線神経生物学研究者にも大変有意義で参考になることと確信しております。
また、シンポジウムでは、「From bed to bench」と題し、新潟大学の青山英史先生、東京女子医大の林基弘先生、など、第一線で活躍される臨床医から、臨床知見と放射線神経生物学に期待すること、についてお話しいただき、基礎と臨床の間で活発な意見交換の場となることを期待しております。
1月の群馬は、名物「からっ風」の吹き荒れる若干寒い季節ではございますが、北風に負けない充実した大会となりますよう、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。是非、多くの皆様と高崎にてお会いできること心よりお待ち申し上げております。