ご挨拶
小線源治療部会第26回学術大会
大会長 大 野 達 也
群馬大学大学院医学研究科 腫瘍放射線学講座 教授
このたび、日本放射線腫瘍学会⼩線源治療部会第26回学術⼤会を2024年5⽉24⽇(⾦)と25⽇(⼟)の2日間、Gメッセ群馬にて開催させて頂く運びとなりました。
今回の学術大会では、「つなぐ、つながる小線源治療の未来」というテーマを掲げました。小線源治療を取り巻く環境は、これまで様々な世界とつながりながら変化してきました。
技術革新のつながり−小線源治療は、先人達の英知に新たな技術革新を取り入れて発展してきました。子宮頸癌の例を挙げれば、A点処方の治療計画から3次元画像誘導小線源治療への移行、さらには組織内照射併用腔内照射の普及により治療成績が向上しています。
医療安全に向けたつながり−高度医療の提供は、医療の質の担保や患者安全と両輪をなすべきです。従来の多職種からなるチーム医療の取り組みに加え、最近では患者参加型医療も注目されています。
地域連携のつながり−小線源治療は限られた施設で実施されるため、地域の医療機関や他診療科との連携に基づく集約化・効率化が求められています。
世界とのつながり−各国の小線源治療コミュニティは小さいですが、EMBRACEやFNCAに代表されるように、グローバルに緩くつながりつつあります。近隣諸国の小線源治療の現状を共有し、我々が果たすべき役割を議論することも大切です。
古くは中山道と三国街道の分岐点であった群馬県高崎市は、現在でも関越道、北関東道、上信越道の各高速道路と上越、北陸の各新幹線が通る交通の要衝となっています。高崎の地で、小線源治療における様々な「つながり」を皆様とともに共有し、未来に向けた議論がはずむ大会にしたいと考えております。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。